この記事でわかること
- 給料の差押えが始まったときに、手取りや生活がどう変わるのか(僕の実体験ベース)
- 会社にどこまでバレるのか、法的にどこまで差押えが許されているのか
- 「もう差押えが始まってしまった人」と「今まさに差押え寸前の人」が今日からできること
※この記事は、筆者の実体験にもとづく記録です。
法律の一般的な解説や、あなたのケースに対する個別アドバイスではありません。
具体的な判断が必要な場合は、必ず専門家や自治体の窓口に相談してください。
もしすでに給料の差押えにあっているなら
もしすでに給料の差押えにあっているという方。
残念ですが、始まってしまった給料の差押えを途中で止めるのは、ほぼ不可能です。
可能性があるとしたら現実的な方法は2つ。
- 全額一括返済
- 保証人をつけて返済計画を提出して、行政側が認めてくれた場合
この2択ですね。
それ以外の「魔法のような方法」は、まず受け入れてもらえません。
なぜかというと、給料を差押えてしまえば、あとは自動的に完済まで回収が終わるからです。
回収業務としては「ミッション完了」の状態。
10年滞納し続けて、いろんな差押えを受けて、抜け道も一通り試してきた僕が言うので、これは間違いないです。(いや、偉そうに言うなって話なんですが)
一度差押えが始まったら最後、完済するまで毎月の給料から差し引かれ続ける。
これが現実です。
ただし、希望がまったくないわけではありません。
税金の差押えなのか、借金(クレカ・カードローン等)の差押えなのかで取り得る手段は違います。
税金は本当に容赦ないけど、借金なら「逃げ道」がまだあります。
しっかり説明していきますね。
給料明細を見て「額が明らかにおかしい」と気づいた日
ある日、突然上司から呼び出しがありました。
「何かやらかしたかな……」とビクビクしながら別室に行くと、
「お前、税金滞納してるのか?」
と一言。
なぜバレたんだろう、と頭を抱えました。
これが、市役所から会社あてに届いた**「給料差押えの通知」**による呼び出しでした。
その結果、給料の一部が差し押さえられ、直接市役所に送金されることになります。
幸いなことに、大きな処分はなく、仕事はそのまま続けられました。
ただ、当時の僕は、給料をほぼ全額使う前提の生活をしていて、毎月の支払いもギリギリ。
そこからさらに差し引かれるのは、本当にきつかったのを覚えています。
差押え額はいくらだったか(ざっくりの割合と金額)
差押えの金額は支給額の4分の1。
当時の僕の給料は、たしか月24万円くらい。
その4分の1、およそ6万円が差し引かれ、手取りは18万円前後になりました。
24万円 → 差押え約6万円 → 手取り18万円
もともと「払えなくて滞納していた」くらいカツカツの状態です。
そこからさらに6万円なくなると、生活が成り立たないレベルになります。
そもそも給料の差押えって、どこまでやっていいの?
ここで一度、法律上の給料差押えのルールをざっくり整理しておきます。
(僕自身もあとから調べて知った内容です/細かい部分は専門家に確認してください)
私的な借金の場合(クレカ・カードローンなど)
クレジットカード、カードローン、家賃などの「民間の借金」の場合、
民事執行法という法律で、
- 手取り給与の 4分の1まで 差押え可能
- 手取りが一定額を超える場合、その超えた部分はさらに差押えの対象になることがある
といった上限が決められています。
ざっくり言うと、
- 手取り24万円 → 6万円まで差押え
- 手取り30万円 → 7万5,000円まで差押え
みたいなイメージです。
この場合、差押えをするには、
- 債権者(金融会社など)が裁判で勝訴判決を取る
- もしくは「支払督促」などの手続で、強制執行ができる状態にする
- そのうえで、裁判所を通じて会社に給料差押命令が届く
という流れが必要です。
つまり、借金でも給料差押えは普通にあります。
クレカ・カードローンだからといって、給料が安全ということは全くありません。
税金・国民健康保険料の場合
一方、税金や国民健康保険料の滞納の場合は、
国税徴収法や地方税法という別のルールで動きます。
- こちらも「生活に必要な分までは差押え禁止」という考え方はある
- ただし、計算方法やラインが民間の借金の4分の1ルールと少し違う
- 実務上、かなりガッツリ持っていかれるケースもある
しかも、税金の場合は、裁判所を通さずに
市役所や税務署が「滞納処分」として直接、会社に通知を出せるのが特徴です。
だから体感としては、
- 民間の借金 → 差押えまでにワンクッションある(裁判等)
- 税金・国保 → 役所の判断で一気に来る
という印象でした。
1度差押えされたお金は絶対に戻ってこない
差押えを経験した人に、まず知っておいてほしいこと。
一度差押えされたお金は、基本的に二度と戻ってこない
ということです。
これまで僕は、
- 銀行口座の差押え
- 給料の差押え
- 不在中の自宅に勝手に入られて、家財一式を差押え
…と、差押えフルコースを経験してきましたが、
自分の財産がお金として戻ってきたことは、一度もありません。
唯一の例外は、
- 不在の自宅に入られたときに、同居人の物まで差押えられていた
- これは「第三者の財産」として証拠を揃えて主張し、一部返してもらえた
このケースだけです。
どれだけそのお金が重要でも、
- 「そのお金がないと、子どものご飯が買えない」
- 「明日の生活費がゼロになる」
という状況でも、差押え済みの分が戻ることはまずありません。
だから、やるべきことは1つだけ。
ここから先、これ以上の差押えが起きないように動いていく
残念ですが、すでに差し引かれたお金を救うルートはない、
そこは受け入れるしかないラインです。
一度差押えにあった給料は、完済まで解除されない
そしてもう一つ、かなり残酷な現実があります。
一度差押えが始まった給料は、完済するまで延々と差押えが続く
ということ。
- 借金の場合:債務整理(任意整理・個人再生・自己破産など)で弁護士が入れば、そこから先の差押えや督促が止まるケースがあります。
- しかし、税金や国民健康保険の滞納による差押えは別物。一度給料差押えが始まると、原則として完済まで止まらないのが実務感覚です。
だからこそ、
- 「差押えが始まる前」に動く
- 差押予告の段階で市役所・税務署に相談する
- 借金も同時にヤバいなら、破産・債務整理の相談も並行して進める
ここまでが“ギリギリ間に合うライン”だと思っています。
今この文章を読んでいる人の中にも、
もう給料差押えが始まっていて、本当に生活が終わりそう
という人もいると思います。
本当にきついですが、始まってしまった分を止めるボタンはない。
ここはもう「受け入れるしかないライン」です。
そのうえで、
- 副業やバイトで一時的に増やす
- 生活を極限まで絞る
- 税以外の借金は、破産・整理で止めることを検討する
といった方向で、“これ以上の悪化を止める”動きを優先する感じです。
会社にはどこまで知られていたのか問題
「会社にどこまでバレるのか?」は、みんな気になると思います。
僕の場合、上司に確認したところ、
- 市役所から会社あてに「税金滞納があるので、給料を差押えます」という通知が来る
- 通知には「差押えの法的根拠」と「差押え額」等が書いてある
- いくら滞納しているか/何の税金か/いつからか といった細かい情報までは伝わっていなかった
とのことでした。
つまり会社側が知っていたのは、
「従業員が税金を滞納していて、法的手続きとして給料差押えが始まる」
という事実だけです。
とはいえ、「税金を滞納している人」というレッテルが貼られるのは間違いないので、
メンタル的にはかなりきつかったです。
どうやってやりくりしたか(正直かなりギリギリ)
給料の4分の1を差押えされるのは、誰にとってもきついはずです。
お金が有り余っている人なんて、ほぼいません。
当時僕がやったのは、こんな感じの「焼け石に水だけどやるしかない節約」です。
- 外食を徹底的に減らす
- ランチや飲み会は、ほぼ全部断る
- 「ちょっと家の事情で、しばらく外食控えてて…」と嘘ついて乗り切る→ これだけで月2万円くらいは減った体感
- 弁当を作って持っていく
- コンビニや外食ランチから、お弁当に切り替え→ ここでさらに月1万円くらいは浮いた
- 缶コーヒー・ペットボトルをやめる
- 当時はタバコを吸うたびに缶コーヒーを買っていて、1日3本ペース
- 120円 × 3本 × 25日 ≒ 9,000円/月→ これもやめて、水筒に変更して約1万円カット
正直、タバコだけは当時やめられませんでした(これはその後やめました)。
全部合わせると、月4万〜5万円くらいは削ったと思います。
どうにか生きてはいける。
でも「二度とやりたくない生活」だったのは間違いないです。
給料差押えが始まる前に、できたはずのこと
差押えが始まると、生活は一気に窮屈になります。
さっき書いたように、「やろうと思えば生きてはいける」んですが、
差押えがない世界と比べたら、そりゃないほうがいいに決まってます。
差押えが行われる前には、必ず
- 督促状
- 催告書
- 差押予告
みたいなものが、何度も届いているはずです。
僕の場合は、
「どうせ払えないし、見ても何もできない」
と決めつけて、連絡を取ることすら怖くなり、
封筒を開けることさえ放棄していました。
その結果が、
- 銀行口座の差押え
- 給料の差押え
- 自宅差押え
というコンボです。
今になって思うのは、
例え1万円でも、5,000円でもいいから
「分納します」と自分から言いに行けばよかった
ということ。
約束した額を毎月払っていれば、差押えは回避できるケースが多いです。
(もちろん自治体や状況によりますが、これは僕の実感)
だから本当は、もっと早く、
- 市役所や税務署に行って現状を話す
- 「これなら払える」というラインで分割の相談をする
べきだったんですよね。
今、給料差押え寸前の人に伝えたいメッセージ
もし今、
- 「差押予告」が届いている
- 給料差押えがほぼ確定していて、毎日メンタルが削られている
という状態なら、まだできることがあります。
まず最初にやってほしいのは、シンプルにこれだけ。
- 通知書に書いてある電話番号に、自分から電話する
- 怖いけど、ここを越えないと何も始まらない
- 今の収入と支出を、メモでもいいから整理して伝える
- 「この金額なら毎月払える」というラインを自分から提案する
思っているよりも、ちゃんと話は聞いてくれます。
もちろん、今まで滞納してきた分を「なかったこと」にすることはできません。
でも、
- 通常の税金(これからの分)
- 今まで滞納した分の分割
を含めた現実的なプランを一緒に組んでくれる担当者も、確かにいます。
そしてもし、
- 税金だけでなく、クレカ・カードローン・家賃などの借金もパンパン
な状態なら、破産・債務整理を真剣に検討したほうがいいです。
特に、
これから保証人付きの借金をしようとしている
なら、その前に一度立ち止まってほしい。
保証人を巻き込んでから破産するのは、マジで地獄です。
破産なんて…と思う気持ちもすごく分かります。
だけど、給料差押えで人生を削られ続けるほうが、長期的にはよっぽどキツイと、僕は今になって思っています。
- 破産すれば、原則として税金以外の借金はリセット
- 5年もすれば、またローンも組めるようになっていく
- 「借金に縛られない状態」で人生を組み立て直せる
こっちの方が、トータルで見れば絶対にマシです。

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